静岡おでん


にいにが出かけたいと愚図る。眠くなるといろいろわけのわからないことを言って怒るのは慣れっこだけれど、今日はお嬢だけを連れて義父母が出かけたので納得いかない様子。
「本屋さんに行きたい」というにいに。でも買いたいのはどう考えても大人向けの鉄道雑誌だってことはわかっているので避けたい。字も読めないのに1000円以上もする本を買うのはちょっと......何か記念日だとか、そういう日だったら考えてもいいけれど。ほんとに好きだな、鉄道。
どこへ連れて行こうかと悩んだ挙句、「掛川城でもいこっか」と連れ出す。が、天候もあまりよろしくないし、結局は掛川城の大手門横にある駄菓子屋さんに。ここはよく使わせてもらっている場所。そう、”静岡おでん”があるので.....私が育った地区はいわゆる昔で言うニュータウンだった。その当時の新興住宅街ってやつ??で、駄菓子屋さんは唯一一軒だけあったけれど(新鮮屋という名前の店だったが駄菓子を買っておなかを壊したという過去がある)、おでんはそこにはなかったから、嫁に来て、掛川の街中(街中といっても寂れていたりするのですが)に来るとたまに寄ったりしていて、子供ができてからは、かかりつけの小児科がそのお店の近くなんで寄ってみたり。
いつもは大体お持ち帰りにするんだけれど、今日はまた駄々をこねそうだし、たまにはお店だ食べていこっかとお願いする。

昔ながらのお店の一角に昔ながらのテーブルがあって、一本40円だとか60円だとか。にいにはうずらの卵(4個を串刺し)とこんにゃく、私はとり皮と黒はんぺんを。ここのとり皮はあっさりしていて、しかもコラーゲンがプリプリ。大好き。

静岡おでんは煮込む汁が真っ黒い、だし粉(かき粉?)をかけて食べる、黒はんぺんが入ってる、年中駄菓子屋にあるのが特徴だとかって書いてあったな、お店に。まだ何か書いてあったかもしれないけれど忘れちゃった...確かに色は黒っぽいけれど、それ程しょっぱくないし、くどくもない。なんか癖になる味なのよねー。安いしね、一本単価が。子供はよくマックとかをほしがったりするんだけれど、たまにはここに連れてきてスローフードを食べさせるのも、子供にとってもマック食べてばっかりよりはいいよね。うちの子供たちはここのおでん、大好きだし。
そういえば黒はんぺんも静岡県独特なものらしい。以前勤めていた職場で清水へ出張したときに相手先の担当者さんが連れて行ってくれた海沿いの飲み屋さんで食べながら話してくれたっけ。ふわふわの白はんぺんと違って、平たくて、グレー色。いわしのすり身でできているよう。実家の父がよく焼いて生姜醤油で食べてたなあ、つまみにして。おでんやさんのメニューを見て思ったのですが、おでんの具の”ばくだん”はどの地方にも入ってるのかなあ・・・??実家では入っていたけれど。”ばくだん”とは、ジャガイモの皮をむいただけのものです。ちょっと思ったんだけれど。冬場のセブンとかのおでんにはなかった気がして。
結局、おでんも数本追加して、カキ氷まで食べちゃった。かき氷も210円!!なんか、すごい懐かしい気持ちになる場所。小さい頃に自分はあんまり味わえなかったけれど......