think about.....


私の尊敬している師の日記に師の友人の死に関することが書かれていた。
私は何度かライブを見たことがあり、CDを聞いたことがあるくらいで面識はないんだけれど、師の書いた文面を読んでいて複雑な気持ちになった。
私はまだ、身近にいる人の死というものに直面した経験がない。おばあちゃんや親戚の人くらいかな??もし、自分の大切な人、友人や家族、それ以外でも自分が大切だと思っている人が亡くなったら....病気と闘っていたら....と一日いろいろなことを考えていた。
一生懸命に病魔と闘おうと頑張っている人に、私はなんと言えるだろうか??大切な人を亡くした人になんと声をかけることが出来るだろうか??こんな私が軽々しく声をかけることが果たして間違いでないことなのだろうか??いろんなことが頭の中を駆け巡った。
人間はみんな寿命を持って生きている。その中で一生懸命に生きている人、ただ惰性で暮らしている人、自分に”死”があるなんてことを考えずに生きている人、いろんな人がいて、いろんな思いをしている。私はどうなんだろう......自分自身がちっぽけな人間にも感じた。”お悔やみ申し上げます”という言葉、その背景を知らずに軽々しく私なんかが言えないやとそう思う。
師の日記にも結局コメントは出来なかった。私なんかが軽々しく言葉を発せられないと思ったから。
師の日記を読むまで、自分の中でイライラしていることがあった。とある人の多分その人にとっては何気ない一言だっただろうと思う一言に対して、怒りを覚え、気分を害していた。何でこの人はそういうことを平気で言えるのだろうかと心の底から苛立ちを覚えた。そしてその人に対して嫌うようなことはしないだろうけれど、心の底で不信感を持ったままだろう、正直本音は絶対に見せないだろうと思っている自分がいた。本気で気分を害していた。久しぶりに。
でもそんな気持ちの自分がなんだか馬鹿馬鹿しく思え、なんだか今日いろいろなことを自分なりに考えたということは自分の根底を変えるきっかけになったような、そんな気がする。
自分の気持ちの中で、まだ不完全燃焼なところもある。何かくすぶっているような感覚も。自分を、周りを、もう一度ゆっくり時間をかけて見回してみよう。そして自分と向き合ってみよう。そんな気持ちだ。